戦中は
国の役に立たない者は
「極潰し」とか「国賊」とか「死ね」
などと言われたらしい
最近は
生産性のない者は
「生きる価値がない」とか「死ね」
などと言う政権側の議員がいる
「生きているだけで価値がある」
と言う党首のもとに集まった
新しい政党もある
しかし、その論で行くと
「生きていない人間には価値がない」
という誤謬をはらんでいる
つくづく命を語る言葉の使い方は
難しい
生きていない人間に価値がないとすると
葬式も墓参りも価値がないこととなる
かつて仲間の屍に花を添えた
人類の先祖たちがいた
同時にその花々にも
命はあるのだ
そもそも
命に価値が有るだとか無いだとか
命によって選別する行為に
傲慢さはないか
命の価値は誰にも決められない
命の価値に最適解はない
のかもしれない