新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

瀧亜利著 「フクロモモンガと子猫の遺言」

?フクロモモンガと子猫の遺言?アニマル・コミュニケーター&アニマル・ヒーラーへと…

?フクロモモンガと子猫の遺言?アニマル・コミュニケーター&アニマル・ヒーラーへと…

 著者は能力を持つがゆえの苦しみを持っていたのかもしれないけれど、だからこそ、聖霊や動物たちからのメッセージを受け取り、深く感じ取れるのかなと思いました。
 絶望のどん底にいてもおかしくない状況でありながら、人と動物へ尽くそうとする純粋な気持ち、勇気を感じました。
 大人になるにつれ、ともすれば、純粋さに蓋をして、生きることよりも生きやすさの為に、自分を誤魔化してしまう。そんな自分を、真っすぐに見つめてくる動物の眼差しや、野に咲く花にハッとすることがあります。そんな時に、言葉を超えた愛を感じ取ることで癒され、また歩き始める勇気をもらっていたことに、改めて思い出しました。
 最期に、この本で一番心に響いた言葉を引用させて頂きます。
「…中略…お前は亡くなった全ての命を無駄にするのか? あんなに信頼して預けた命ではなかったのか? お前は経験を積んできた。それは嘘ではない。また嘘も付けないだろう。それらの命を生かすも殺すもお前次第だ。さぁ、どうするのだ?」