新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

食即和

aozoraremon2009-11-02

 
自然を頂く
 
食べているのは
空腹ではなく
欲望だとしたら
 
殺生を避けては来たものの
食という殺生のど真ん中で
欲望のまま食い散らかしてきた

 
調和
 
僕はまだ
その意味を知らない
 
食という行為が
自然との調和だった
そんな世界があったこと
 
感謝
 
食を通しての
自然との繋がり
 
人間だけでは生きては行けない
一秒だって
 
命を金で交換し続ける中で
僕は全く麻痺している
 
分離し
恐怖し
欲望し
憎悪し
破壊し

 
終わらせる前に
全てを終わらせる前に
 
米一粒の中に
米でも金でも僕でも僕らでもない
しかし一切である
不滅の存在を
感じて
 
切ないほどに
別れ別れになってしまった
自然の懐かしさ
 
届いているか
この胸に