自然を頂く
食べているのは
空腹ではなく
欲望だとしたら
殺生を避けては来たものの
食という殺生のど真ん中で
欲望のまま食い散らかしてきた
僕
調和
僕はまだ
その意味を知らない
食という行為が
自然との調和だった
そんな世界があったこと
感謝
食を通しての
自然との繋がり
人間だけでは生きては行けない
一秒だって
命を金で交換し続ける中で
僕は全く麻痺している
分離し
恐怖し
欲望し
憎悪し
破壊し
…
終わらせる前に
全てを終わらせる前に
米一粒の中に
米でも金でも僕でも僕らでもない
しかし一切である
不滅の存在を
感じて
切ないほどに
別れ別れになってしまった
自然の懐かしさ
届いているか
この胸に