2019-08-21 草むらの老船 詩 自転車で降りて行った 港 多分一人でその港へ行ったのは その日が初めてだったのかもしれない 港の端の草むらには あちらこちらに その役目を終えていた 老船が転がっている 船は何も語らず 船頭のいない ただ 夏のそよ風に吹かれながら 青空を見上げながら 何を思う カモメ にはなれないけれど 夢中で写真を撮りながら 子供のように ペダルをこいだ