静かな部屋
いつもは2階の散らかった
卓上のPCディスプレイで書いているが
今日は1階の部屋
家では洋間と呼んでいる
洋間はかつて自分がこの街にいたときに
高校まで自室だった部屋
かつての机のあった所には
クローゼットがドンと置いてある
ホームベーカリー
本棚
鳥かご
座布団
テレビ
掃除機
リュック
水
脚立
そんなモノたちに囲まれ
窓を正面にSurface Pro 6で
文字を入力
この部屋は窓が大きいので
午前中は日当たりがいい
ミニテーブルにSurface Pro 6を乗せ
一人静かでいい
両親が買い物から帰ってきたようで
オカメインコも鳴いている
午前中は仕事がないので
年中、この間は自由時間を確保できている
しかし帰宅が夜になる
それ以降はクタクタで
何もする気が起きない
外の坂道は砂利道なので
車が通ると懐かしい走行音がする
ゴロゴロゴロ
いつまでこの生活ができるのか分からない
もう今の仕事で働くのも残り11日程になった。
なんかまだ先が続くようで何もない
昔の業種に戻るかいなか
すでに戻っている自分の姿がちらほら過ぎる
目星をつけた、その施設の距離は今まで以上に遠い
歩いていけない距離ではないが
慣れるまでは遠い
それは
奇(く)しくも通っていた歯科の近くにある
思い切って自転車でも買おうか
たぶんその施設は
政治思想的にも
この街でもっともパワハラのない職場だろう
なにが起きるか分からない
人生成り行きっと
ベストセラーになったタイトルを思い起こす
それにしても
この部屋は
書くのに最高に静かだ
静かな部屋にいると
自分の心の声が聞こえてくる
それを文字にしているだけ
それを言葉にしているだけ
それをそれにしているだけ
そもそもが
白と黒の
変化
モノクルーム
モノラル
モノアイ
モノガタリウム