静かな時を知らずに
失われた青空の向こう
瓦礫の中で力尽きて
燃え盛る炎の向こう
かつては透明だった灰色のメガネ
何処にでもアクセスできたポータブルなスクエア
昨日までの君
昨日までの飽食
昨日までの平和
去り逝く日々
去り逝く人々
去り逝く日の光
今を知らずして
何を知ろうか
今を生きずして
何を生きようか
その空の名を
僕はまだ思い出せない
その街の名を
僕はまだ思い出せない
僕が僕を夢見ているうちに
現実はもう
目の前に迫っている
命
最果ての岬で
この足の下で
ここに在る事
生きて
生きて
生きて