妹からもらった
ミルメークの元
一包には6g
どこから買ったのか
聞いても内緒という
ガラスのコップに
粉末を入れると懐かしい
ミルメークコーヒーの匂い
牛乳を入れてスプーンでかき回す
意外と玉にならずに程よく溶ける
飲んでみると確かに
あの頃飲んだミルメークコーヒーだ
カフェオレでも
コーヒー牛乳でもない
ミルメークコーヒーの
砂糖のたっぷり入った
牛乳にコーヒーの香り
あの頃、給食では
牛乳嫌いの子が残したミルメークは
後ろでジャンケンをして
勝者がもらっていた
当時はチューブ入りに変わり
直接口をつけて飲む子
パンにつけて食べる子
あの時君は
輝いていた
君の名は