父とドライブした帰り道
そこにはもう
知る人も無き
母校
人体のように
入れ替わる
リアルなのは
思い出だけ
あの時僕は
あの窓の内側で
絵を描いていた
あの時の僕らは
どこへ行ったのだろう
それでも僕は
今日を生きなければ
ならない
なすべきことを
なす
いつかは壊れ消えてゆくもの
だから
カメラを手放さないのだろう
きっと
無駄なアガき
それでも
何か
聞こえる気がして
見える気がして