今も
時々
思い出すよ
ギターを
初めて教えてくれた
君
同じ寮に住んでいた
君
隣のクラスだった
君
夢の僕は
とても臆病で
いつも何かに
追われていたよ
白血病で
亡くなったと
君が語った
従兄弟の女性
その頃
僕らは10代の終わり
その女性は
男ばかりの僕達に
チャーハンを台所で
作ってくれた
紙皿の前で箸を持って
僕らはまるで
母の料理を待つ
ただの子供達
それから間もなく
一人
旅立った彼女
僕のベットで
泣いた
君
僕はただただ
聞く事しか
出来なかった
「聞いてくれてありがとう」
と言葉を残して
部屋へ戻って行った
君
僕はみんなに
香典代わりに
チャーハン代の
小銭を封筒に詰めて
君に手渡した
「ありがとう。気使わせて悪いね」
って言った
君
君に会えたから
僕は少しは緩く
なれたのかもしれない
君に会えたから
僕は今また
君の事を思い出して
いるのかもしれない
今、君はどこにいるのか
僕は知らないけれど
例えどんなに離れていても
僕らはあの空で
つながっているんだよねって
言った事
今でも覚えてるだろうか
性格は真逆だったけれど
いつも
一緒に飯食って
一緒に共同風呂に入っていた
君よ
幸せに
君よ
笑顔のままで