新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

希望

バイト帰りの坂の上

しゃくれた顎の月が

夜空にぶら下がっている

 

先の見えない暮らしの中で

一つ二つと

道が見えてくる

 

あの時道に落としたもの

いや、道に捨ててきた

欠片たちを

振り向きながらも

手探りで前へ進んでいく

 

書くことを忘れたあの日から

また書くことへ

帰ろうとしている

 

来た道が行く道

 

今していること

これからしようとしていること

 

振り向きながらも

手も足も

触角のように

前へ伸ばす

 

前へ

 

ただ

 

前へ

 

 

 

 

 

 

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いつかの風景