新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

時の断崖

aozoraremon2010-01-21

 
捨てられた者達が
捨てられた星上で
捨てられた今を抱いて
祈り続けていた
 
次元の境目を探し
逃げ回っていた
百億の昨日
 
無限に分岐し変化し続けても
何一つ変わらない
手鏡の中の
パラレルワールド
 
地球を守る為に
地球を破壊した
僕の偽善
 
地球を破壊する為に
地球を守った
僕の偽善
 
宇宙の真っ只中
宇宙を何も知らぬ

 
日常という名の
非日常を
幾つインストールすれば
クリア出来るのだろう
この足元を
 
捕捉出来ない
手のひらの

 
意味と無意味の間に漂う
透明な椅子
 
神も悪魔も座れぬ
その台座に
座っている
ちっぽけな

 
その意味 
その自覚
その意志
 
作られた明日を生きるか
作られた昨日を生きるか
それとも
作り出す今日を生きるか
 
見えないものを
見ようとしていた
見ようとしたら
何かが見えた気がした
 
青空の下に隠れていた
赤色の空
  
この世界の年輪
 この次元の年輪
  この転生の年輪
 
今という
果てしない
時の断崖で
途方に暮れている暇があるのなら
恐れを捨てて
生きろ
 
振り返らずに