僕のいない地球
それは
過去でもなく
未来でもなく
たった今の
現実
この宇宙では
僕は今
ここにいる
(つもりだ)
裏の宇宙では
僕は今
ここにいない
(多分)
昨日までの記憶が
外部メモリーからのものなのか
内部メモリーからのものなのか
それとも錯綜し
その境界が確かなものなのかも
今の僕には
分からない
僕は何も知らない
僕は何も語れない
だから
僕は詩の中で思考を綴る
綴ることによって
何かを浮かび上がらせ
何かを屈折させ
何かを明らかにさせ
何かを閉じている
ただの言葉遊びなのか
それとも
言葉で何かを探しているのか
凍結した路面を踏みしめながら
バランスをとる
その身体だけが
僕を見つめ続けている
宇宙というバランスの
DNAというスイッチの
自我という認識装置の
身体に隠された
無数のスイッチ
身体に隠された
無限のフォース
無限大の矛盾と
無限小のリアル
死ぬことよりも
遥かに苦しいことは
自分が何者か
何も知らないということ
自分は誰なんだ
自分は宇宙の何なんだ
宇宙は自分の何なんだ