【詩の種をまく】
詩の種をまくと
詩の芽が出る
詩の芽が出ると
育てたくなる
言葉を育てたくなる
そして
また詩の種をまく
そして
また詩の種をまく
時には小鳥やカラスに
食べられるかもしれない
それでもいつか
葉を伸ばし
花を咲かせ
実をつける
そしてその種から
また
詩の種をまく
先のことは分からない
未来なんて知らない
それでも
また詩の種をまく
誰かが笑うかもしれない
誰かが叩くかもしれない
誰かが無視するかもしれない
それでも
また詩の種をまく
それでいい
それだからこそ
また
詩の種をまく
言葉が助けてくれたように
言葉で誰かを助けることができるかもしれない
言葉で自分を助けることができるかもしれない
それは過去からのエール
それはいつかの自分からのエール
それはいつかの誰かからのエール
詩の種をまく
誰に言われずとも
誰に頼まれずとも
誰に急かされずとも
君は君の詩の種をまく
僕は僕の詩の種をまく
ことばをこえたことばを
ことばを自覚したことばで
詩の種をまく
