郵便局員が首をかしげて
住所の確認を求めてきた
住所を見ると確かに
住んでいる住所なのだが
一行多いのだ
そこに書かれていたのは
”オーシャンビュー702”
そんな住所ではないが
それ以外の住所、電話番号
送り主、宛先を含め
身の覚えのある
確かに自分の住所である
まるで
パラレルワールドに住んでいる
もう一人の自分宛てに
届いたものかのような
面白い気持ちになり
家族に話す
2階からは確かに
遠くに海が見える
702というのは
多分7階の2号室ということだろう
その次元の自分
もしくは
未来の自分と
入れ違いになった
次元混雑配達品