新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

黒板

長い長い黒板に
長い長いチョークで
僕は絵を描いていた

時には
描いていることも
忘れるほどに
何かに没頭し

色々な色で
描いていた

長い長い黒板だから

それが黒板であることすら
忘れて

長い長いチョークだから

それがチョークであることすら
忘れて

さまざまな経験をし
さまざまな葛藤をし
さまざまな喜怒哀楽をぶつけ

時には描くことすらも
嘲笑いながら

長い黒板に
下手くそな絵

それは
僕しか
描けない
黒板

それは
君しか
描けない
黒板

遠く
遠く

暁の向こうへ続く
黒板