新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

永遠への執着

名前の無い時の中で

名前の無い存在が
名前の無い存在へ
幾つもの名前をつけていった

そして
名前の無い箱へ詰め込んでいった

いろいろ詰め込んでいるうちに
その箱を
自分と思い込み始めていった

そしてその箱は
いつか朽ち果てると知って
朽ちないように
さらなる名前をつけていった

名前の無い時の中で

それは永遠ではないと気づいて
永遠を探し始めた

しかし
探しても探しても
永遠なるものは
どこにもなかった

名前の無い時の中で

名前の無い存在は
いつしか永遠を探すことを諦めて
ただ
今を楽しんだ

そして
朽ちていった

最初から
そんな箱なんて
無かったのかもしれない

最初から
永遠も有限も

何もかも