新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

風船の古里

手から離れた風船は
空へ空へと
昇りゆく

まるで
そこが古里の
ように離れて
消えてゆく

空の彼方の波打ち際に
旅に疲れた
風船たちが

一つ
二つと
打ち寄せる

遠い
青い星の
手放した子を
思い出しながら