どんな言葉も
補助線に過ぎないのかもしれない
だから人は
コミュニケーションを重ねて
見えない何かを
掬い取り伝え合おうと
するのかもしれない
人間のコミュニケーションなんて不完全
伝言ゲームのように
どこかで
言い間違いが生まれる
でも
伝えられないもどかしさこそ
言葉を生み
育て高め深める力となるのかもしれない
小さな補助線でも
平凡な補助線でも
何かを捉える礎になる
言葉が増えると
角度が増える
永遠に円に近づいても
円にはなれないけれども
円では出来ないような何かが
出来るのかもしれない
言葉をまだ
僕は知らないのかもしれない