新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

鎌田慧著 「原発列島を行く」

【感想】
半身浴で読了。ちびちび読んでいたのでボロボロに。
著者曰く「そもそも、日本の原子力開発は54年に、核分裂する「ウラン235」に
あやかって、2億3500万円の予算をつけた、中曾根康弘の「学者のほっぺたを
カネでたたい」た政策からはじまった。「カネと命の交換開発」だった。」 
巨大施設をつくってもらった自治体は自己負担の起債分と施設の維持費で、財政
パンクの状態に瀕するという。
全ての問題を金で解決しようとし、出来ると思っている風習があるかぎり、この
問題は、単に原発が危険だからやめようというのではなく、人心、人体、自治体、
環境と連鎖的に悪化してしまうのだろう。
最後に、原発を建てるということは、広島長崎で被ばくして死んでいった人命の代償を
無にすることに等しいのではないかと僕は感じた。