言葉の量より
祈りの質を
言葉の塔は
砂の城
崩れて
消える
寄せ打つ
波に
僕の体は
土中の骨に
君の体は
浜辺の殻に
形は形を模倣して
螺旋の舟は
時空を流離う
届けて
伝えて
熱と光を
不安な明日はもういらない
比較も裁きも怯えも恐怖も
何もいらない
丸ごと世界の人たちが
幸せでありますように
丸ごと逸れた舟たちが
着きますように
光の港へ