新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-01-01から1年間の記事一覧

ラッパー

ラップを大量に聞いた 翌朝ばあちゃんと ハイタッチしながら会話が ラップ調になっている 自分が カワイイYO!

今失

いつまでも 過去を悔いるのは 今に対して失礼いつまでも 未来を恐れるのは 今に対して失礼

するしない

何とかしようとするその謙虚さと傲慢さ何もしようとしないその謙虚さと傲慢さ

世界消失

何もかもが消えて 世界だけが残った何もかもが残って 世界だけが消えた

得るものでは 得られぬもの捨てることで はじめて 得られる 何か

パックマン

四六時中 閉じたり開いたり変化し続ける 心の中の 不等号式パックマン価値根拠善悪比較 批判 優越と劣等 傲慢と卑下食うか食われるか プログラムの中の パックマン画素の点滅ごときに 手練手管 右往左往する 狡猾さ 滑稽さ

氷道

昼雨が降り 夜冷えて 一面氷の道ブルトーザーの タイヤ跡は 氷の化石今夜は あったかい 蕎麦を食べよう

羽根

羽根は無いけど想像力がある羽根には飛ぶ限界があるけど想像力は限界がない

文化

争いは 文化を破壊する外も 内も寛容は 文化を熟成する外も 内も文化的であるには

ノート世界

何も書くことがないくらい 何でもある世界何も書かなくていいよ何も

道標

己に徳がなくても 何もなくても泥臭く 己の手を使って惜しみなく作り出し 気づきに答えてゆくぶれても 転んでも 失敗しても 笑われても 憎まれても何かが変わり そこに 新しい喜びが生まれるのなら無駄なんて 無い

壊れかけのストーブ

背中に立つ 卒塔婆のような 新しいストーブ部屋の隅っこで 生ぬるく振動している もはや、かつての 暖かさには届かない 備え付けの蓄熱式ストーブ幾年の冬 幾年のこの街 この部屋四枚の蒸発皿と 壊れかけのストーブありがとう

天からは どこまでも見えるだろう ありてある道たちがしかし そこからは 一本の道すらも 歩けぬだろう地を踏んで足跡だけが 道となる

ドカ雪

踏みしめる ドカ雪雪かきする 住民降り出す 雨雪の中の 水溜りコンビニに 傘なし濡れながらくぐる 定食屋の暖簾ほうばる チャーハンドアを開けると 雨止む晴天食料を調達し 配達のおじさんの 軽トラに乗り込むいつもお世話になる おじさんに 母からのお土産…

浅い夢

朝寝 昼寝 浅い夢懐かしくも 知らない家で 袋に入ったハンバーガーを 思い出したかのように 食らいつくラジオの声が 周りの会話に化けて 周囲に見知らぬけれども 知っている人が囲んでいるそそくさと 隣の小部屋へ入り 古びれた机の上で 残りのハンバーガー…

へのへのもへじ

無限の自由がある 不自由か無限の不自由がある 自由かありとあらゆるものに 名前をつけていくその先に 一体何があるのかへのへのもへじが 笑っている

初雪

24日 陽も明けぬ朝 カーテンを開ければ 積もる雪仕事終わり 穴の開いたサンダルで 帰れば どんどん しみ込んで来る 雪

時間幻想

過去も 未来も今にとって 過去であり今にとって 未来に過ぎない今が消えたときそこに残されるのは…

データ抽出

たまった新聞や本を スキャニングし 残った紙は捨てた途中、故郷の人が書いた 自分史が出てきたので 一気に読み終わるまだまだ 手付かずの本たちが ダンボールや箪笥の中で ひしめいている

自己傍観者ごっこ

ふと 動いている自分を 動いているままに 動かしている意識なしに 傍観者として 見てみる

動的追従

動くものを 追うほどに 静けさは 乱される乱されないほどの 静けさで 何ものも 追わずに

虫歯

3本まとめて 治療した 虫歯毎日 甘い炭酸ジュースを 飲んでいたストレスが 肝臓へ 肝臓が 脾臓へ 脾臓が 糖分へ 糖分が 虫歯へ 虫歯菌が 肝臓へ巡る巡る 負の連鎖お茶にしよう

硬軟

硬いものが 柔らかく なるだけで見た目は 同じでも使いやすく なったり ならなかったり

マイ南蛮

一人ずつ違う違うことの 妙味

チャプチャプ

入力される 情報に反応する 感覚思考感情どこまでが 入力でどこまでが 出力か波にチャプチャプ揺られてる

非文字象徴化

ゴミ箱に 燃えるゴミと 燃えないゴミと 文字で書いても 一向に守らない 自分を発見する試しに 象徴図を描いて 貼ったら 瞬間に分別している 自分を発見する非文字象徴化文字化しないで 象徴を使って 周りの問題を 捉え直してみる健康診断で 肝臓に異常値が出…

流れ

果てしなき 流れの中で 小舟のように 波に弄ばれながらも ただ一筋に たどり着かんとする 場所は 私

片付け

父帰り 母帰り 一人残る 部屋二日がかりで ゴミを捨て 片付ける 三人で久しぶりに ホテルに泊まり テレビもネットも 見ずに 一人静けさに 体を委ねる次の思考は どこから来る繰り返し 繰り返し物語と同一化 してゆく自分を 見続ける見届ける

未来恐怖

未来を 恐れている恐れるから 逃げたくなる逃げたくなるから 死にたくなる死にたくないから また 未来を恐れ続ける過去も 未来も 未だ現れることのない 幻生も 死も 未だ現れることのない 幻一分前の過去は 現実世界か?一分後の未来は 現実世界か?未来は過…

原野

私にとって肉体が本質なのか 心が本質なのか天ぷらにとって衣が本質なのか 中身が本質なのかどちらもでもない本質すらも ただの説明概念私を説明する 全ての本質を 落として実存の 原野へ