歩いていると
カラスが頭をポンと蹴飛ばしていった
すかさず両手を挙げて
再び歩く
どうやら校門に止まっていたカラスを
スナップ撮影したからかもしれない
そのカラスに似ている
カメラを持って道を歩くと
様々な風景が現れてくる
廃ガソリンスタンド
壁一枚には洗濯機やホースのようなものが
上から垂れ下がっている
時々廃ガソリンスタンドを
眼にする
錆びついた給油機
落ちそうな屋根の一部
朽ちてゆく風景は
活気があればあるほど
その姿も寂しい