新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

つまるところ

朝食後に

オイルクレヨンで描いていた絵に

ベビーオイルを入れた水筆で

なぞりながら絵で遊ぶ

 

もはや何かを描いているような

次元ではなく

紙にへばりついているクレヨンを

油で溶かしているだけ

そういうゲーム

 

思えば、インターネットも

ゲーム感覚だった

 

ハイパーテキストの文字を

クリックすると別の言葉が

あらわれる

 

糸井重里さんは、それを「ダンジョン」にたとえた

 

そのうちそのゲーム感覚すらなくなったのは

毎日の日常動作になってしまったからなのだろう

 

日常という習慣

 

つまらない日があるのではなく

つまらなくしてしまう自分がいるだけ

なのだろう

 

つまるところ

つまるものがあるうちは

つまらない

 

つまってしまったら

逆につめようがない

 

つめようともがいて

あがいて

くるしんで

あきらめて

トンネルくぐって

 

出口に見えるのもまた

日常