新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

光芒と雪虫

aozoraremon2013-10-15

 
先日行った山本二三展
その記念グッズコーナーの
絵葉書を見ているうちに
従兄弟から来た手描きの手紙に
返信していない事をふと思い出した
 
天空の城ラピュタ空中庭園の葉書を
1枚余分に買って置いた

休日の今日、先の返信を書いている内に
フラワーオブライフのスタンプがあれば
便利だなと思い
ネットで検索するとハンコとして
通販されていたので早速注文した
 
食料を買いに
坂道を降りてゆく
 
雲間から
光芒が数本
伸びていた
  
いつもの定食屋
チャーハンを待ちながら
ふとジージャンの内ポケットに
手を差し込みメモ帳を探したら
2000年から2011年まで書かれた
シワだらけの
旅日記が出てきた
 
偶然にも
昨日書いた天使の夢のメッセージの事が
書かれていた

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2000年3月9日
(途中抜粋)
 
「力や努力より、感じること信じることが大切」
 
(札幌の区役所に転所届けを出した日だった)

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力・努力=過程
感動=結果
 
つまり、結果・在りたい姿へ意識の焦点を合わせよ
ということだったのかもしれない
しかしその後の6年間は
結局、日常生活に流れていっただけだったのかもしれない
  
帰り道
神社へ寄ると
10人位の子供たちが画板をぶら下げて
絵を描いていた
 
そういえば 
偶然にも、昨日
サンジェルマンのカードを探そうと
ラクルカードを手に取ろうとした瞬間
底にへばりついていた人物と目があった
最初はサンジェルマンかと勘違いしたが
よく調べてみると
そこには、こう書かれていた
 
「芸術的表現 ベニスの人パウロ
(中略)
あなたの人生の目的は、執筆したり演奏したりすることなど
芸術的な努力と関わりあります」
 
読んでいるうちに
なぜか、突き上げるように泣けてきた
 
賽銭箱に10円を入れようと手にしたはずが
入れる間際に100円だったことに気づいた
でも、まあいっかとそのまま入れた
 
神社の階段を下りて
裏道を歩いていると
お寺や小さな祠があった
 
小さく古ぼけ薄暗いからと
通り過ぎ
外見で判断している
自分に気づいた
  
たとえ小さい祠でも
意図があるから
そこにあると
気づいた
 
立ち止まり手を合わせて
この街を守って下さり
ありがとうございます
と伝えた
 
坂道を登る途中
雪虫が飛んでいた
 
よく見ると
黒いボディーに
白い羽
丸いお尻
 
体幹は黒かったんだと
改めて気づいた
  
手を差し出すと
するりと抜けて
何処かへ
見えなくなった
 
帰宅した後
従兄弟へはがきを出し忘れたことに気づき
注文した荷物が届いた後に
 
先程とは真逆に
サンダルと八分の麻シャツ一枚
思いっきりラフな衣服に着替えて
また坂道を下る
  
思えば
ジージャンなんていらないくらい
外気は丁度良かったことに
気づいた
 
清々しい坂道の途中
赤いランドセルを背負った
近所の小学生
 
こんにちは
と声をかけると
ニコリと微笑んでいた
  
もう10月も半ば
 
自覚と自愛
 
北海道に生まれて良かった
虫よ
風よ
空よ
私よ
 
ありがとう!