新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

流氷消失

[詩]流氷消失

 

夕方

病院の窓から

海を見下ろせば

 

昨日まで

彼方まで広がっていた流氷が

ほぼ消えている

 

帰りには

雨交じりの雪

 

そしていつしか

雪だけに

 

流氷に囲まれた

船の窮屈さに

自分を重ね

 

解き放たれる

その時まで