新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

無限砂時計

時計台

街をゆく人々

鉄骨のビル群

自分と信じている何か

それら一切が
ガラスの中

巨大な時計だったとしても
正確な電波時計だったとしても
それすらも砂となり
音もなく
落ちてゆく

やがて
あんなにリアルだった
世界は
空っぽになって

全く違う世界が
次のガラスの中に

その繰り返し

そして
そのことに
気づかないまま

何事もなかったかのように
前からあったかのように

街は今日も…