新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

車窓

記憶という駅から
記憶という駅への

流れる車窓風景

のように
見える何か

自分以外の
全てが変わっていくようで

何も変わらない
無という

何も変わらない
何も起こらない

何も来ない
何も去らない

積み上げられた
無限の連続写真

現象を
現像し
幻想を
現実に

感じているだけの
何か

どんなに
リアルに見えていても
触れていても

消えてゆくのは
私ではなく
世界