新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

幻想光画部

 
時々
夢の中でも
スナップ撮影している
 
普段は単独行動
でも
夢の中では複数で歩いている
 
その顔ぶれは幼馴染っぽいけれど
はっきりとはしない
 
撮るという
エゴ
 
時間を所有しようとする
幻想

と、思うときもある
 
でも
えもいわれぬ衝動で
風景を写す自分がいる
 
美はどこにもない
 
しかし
 
美を感じる意識がある
 
夢の中で
撮った写真が数秒間
動くこともあった
紙の中で
 
この世界が
私の意識が映し出した
投影に過ぎないと
 
カメラという装置が
時間という幻想を
よりリアルに定着させる
罠だとしても
 
記憶という
脳の中で更新され続ける
幻想を補強する
記録であったとしても
 
そこに
美を見出さずにはいられない
 
幻想遊戯の
道化者
 
初めて自前の二眼カメラを見せてくれた(1眼のハッセルブラッド?)
秋田の年上の同級生を思い出す
 
我が幻想光画部
永遠に不滅です
 
なんてね