命には
名前が無い
名前が無いから
いろんな名前で
現れる
私の名前を呼ぶものは
私ではない
私の名前で括られた
働き
無数に交差する
機能の一点
交点を
独立点としてのみ
認識している
自我
どこまでも遠く
どこまでも高く
どこまでも深く
伸びゆく
広がりゆく
意識の旅路
空間としての
私
時間としての
私
流れとしての
私
模様としての
私
TVとしての
私
綺麗さっぱり
何にもない
私