新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

aozoraremon2011-10-30

 
開かれたものの中に
閉ざされた何かがあり
閉ざされたものの中に
開かれた何かがある
 
人類には
いろんな顔がある
 
それはまるで
壮大なパズルのピース 
 
認識の向こう側に
さらなる認識の世界がある
次元がある
 
神という名前すら
追いつけない程の
認識の空がある
 
このちっぽけな
胸の中に
全ての力がある
 
たとえ
僕らが世代を重ね
洗脳に次ぐ洗脳の
真っただ中にあろうとも
 
このちっぽけな
胸の中に
決して汚されることのない
輝きを宿している
 
誰も皆
漂流者
 
誰も皆
加害者
 
誰も皆
被害者
 
そして誰も皆
子供達
 
エゴという
裸の王様
 
指を指して
「王様は裸だ!」と
子供のような眼差しで
一言えば
たちまちエゴは
気づいて消える
 
名も知らぬ浜辺の貝殻にも
必ず一つ一つに
歴史があり物語がある
 
足跡は生まれ
足跡は消えて
宇宙そのものが
生まれては消えてゆく
 
限り無く優しい眼差しで
抱きしめる母の瞳に
善も悪も溶かし切る
消えない祈り