新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

引出し

aozoraremon2010-09-24

 
小学生に上がる前だったか
茶箪笥の左中央付近に
30cm×5cm位の引出しが
上下2つあった
 
僕と妹に親から
それを分け与えられた
 
僕は何だかとても嬉しくて
ガムの袋やボタンなんかをしまい込み
いつかロボットでも作ろうと
企んでいた
 
所詮、ゴミはゴミ以上の価値を
生み出しはしなかったけれど
所有することの快感を覚えてしまった
いつか使う日を夢見て
 
でも
具体的にこれを作りたいといった
ビジョンが無かった
 
その癖が今でも続いてる
引出しの中は
ごちゃごちゃしている
 
小学生の頃は
ガンプラを作っていた
説明書通りに作って行けば
誰でも完成出来る
 
でも
いつしか作らなくなった
 
作曲は
毎度ゼロからのスタート
終わりが見えない作業
苦しいけれど
楽しさはその分膨らむ
 
The Art of Noise
僕は彼らのとんでもない
サンプリングミュージックで
音楽に覚醒した
 
音には2つある
 
意図して作られた音と
意図せず漏れた音
 
音楽の為に作られた音と
それ以外で生まれた音
 
必然な音
偶然な音
 
それと同時期に衝撃を受けたのは
サルバドール・ダリだった
 
何れにせよ
リミックスにはセンスとテクニックと
偏執狂的な集中力が前提にある
 
偏執→編集→編修
 
デザイン力
 
ごった煮な 
手元の引出し
 
何かを生み出したくて
うずうずしている
 
捨てるのも良いけれど
まだまだ入る
 
今気づいた
 
本棚だけじゃ足りなくて
拡張し続けたチェストの引出し
それでも本が溢れ返っている
 
本の自炊を粛々と実行の日々
 
(自炊:自分で漫画や雑誌、書物などを電子化する意味)