僕は
線から
逃げていた
のかもしれない
線にも
こんなに
美しいものが
あるということ
見てはいたけれど
見えてはいなかったのかも
しれない
内と外を
隔てるものを
仮に
縁と呼ぶならば
縁の表現の一つが
線
ともいえる
でも
線は
内と外を分けるだけの
ものではない
全体を
一つに繋ぐ
一つに纏める
働きをする
あまりに細い線
あまりに短い線
あまりに太い線
あまりに長い線
それを
線とすら認識できなくて
宇宙に出て初めて気づく
線
いろんな
線がある
いろんな
線が描ける
いろんな
線が
僕達を待っている