新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

メガネ逝く

 
朝、自分のメガネを壊してしまった
 
窓を開け清清しい空気が
入ると同時に
左手の平に
鈍い違和感…
 
ソフトケースの中に
左側のレンズだけ
粉々になっていた
  
近眼だが
車も運転しないので
年に数回しか使わない
 
左側といえば
数ヶ月前に
行きつけの理容店から
頂いた記念写真も
丁度、自分の左目の
部分だけ引っ掛け傷を
作ってしまっていた
 
何かの予兆か
それとも
身代わりか
 
いずれにせよ
今、左眼球には
傷一つない
 
余計な不安は
現象を増幅するだけなので
流しているけれど
 
19か20歳の頃
札幌で
自動車教習をきっかけに
自分の近眼に気づき
初めて買った
縁なしメガネ
 
多分、視力低下の原因は
毎日すすきののバイト帰りに
暗いバスのなかで本を読みふけって
いたからかもしれない
あの頃は
とにかく本を読みまくっていた
 
教習所の50代位の担当教官に
茶店で一食ご馳走になった
なぜか話題は老人福祉だった
今も元気かな
 
メガネさん
ありがとう
ございました