新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

自我と太陽

 
欲しがる
自我が
いる
 
欲しがる
満たされぬ
空虚が
ある
 
舌を伸ばし
無常の
影法師を
舐めまくる
黒いエナジー
 
ハイエナのように
刹那に
群がる
自我たちがいる
 
光から
身を隠し
煩悩の限りを
尽くそうとする
己がいる
 
欲しても
欲しても
決して
 
手に入れられぬもの
 
掴んでも
その指先から
すべては
零れ落ち
一つ残らず
闇へ
消えてゆく
 
空しきかな
虚しきかな
 
変わりゆく
物質も
現象も
決して
私を
永遠には
癒しはしない
 
ラットレース
煩悩レース
 
欲しても
決して
得られぬ
 
欲することを
捨て
 
既に
ある
幸せに
意識の焦点を
合わせる
 
成す事ではなく
思うことが
創造であるのかもしれない
 
手段ではなく
目的こそ
集中すべき
焦点なのかもしれない
 
太陽よ
私も
いつの日か
あなたのように
なれるだろうか