新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

風夜

 
ひとりで
パスタを
かじる夜
  
風が
ぶわん
ぶわん
窓の外で
走り回っている
 
肩の凝りは
背筋を伸ばして
消した
 
歪んでいっても
帰り道を忘れても
ちゃんと
元通りに
戻る
 
煩悩と
空の
狭間で
 
今日も揺れていた
 
今朝は
傘の親骨が
一本折れた
でも 
残りの親骨たちが
支えてくれたから
濡れずにすんだ
 
こころのどこかが
折れていても
残りのどこかが
支えてくれる
 
一人じゃない
一つじゃない
 
カルマも
人生も
 
複合的に
現象化している
だけ
 
すべては
いずれ
均衡へ向かう
 
やがては
雨も止む
 
生も
性も
静も
 
次なる
世界への
引き金
 
いつかは
止むけれど
 
いつかは
死ぬけれど
 
止まぬ
死なぬ
輝きを
 
忘れずに
忘れずに

大切に