新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

人生と刺繍布

ある神父が言っていた。
 
人生は、一枚の刺繍布の裏であると。
 
生きているときに起きる
不条理な点や線も
人生を終えて
ひっくり返したときに
それらが、裏で、しっかりと
面となり、
刺繍になっているのだよと。
 
日常の点たちよ
日常の線たちよ
  
日常の無常たちよ
日常の愚かさたちよ
 
一切の迷いたちよ
一切の憂いたちよ
 
いつの日か
 
それら一切の自分の足跡が
 
かけがえのない
いつわりのない
 
一枚の美しい刺繍と
なりますように