新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

貼り紙

節分の当日

いきなりロッカーに

貼り紙がされていた

 

『理解していないのは

あなただけです

自分で持っていてください』

 

分からない人への

心配りのために貼っていた付箋紙を

あえて剥がして

これ見よがしにロッカーに貼っている

名前なしで書かれた付箋

 

誰が貼ったかは分かっている

 

出る杭を打ってくる存在に

不気味さと嫌悪感を感じながらも

直接は反応せずに

周囲の人たちへこの事実を伝える

 

直前でのバイト先でも

ロッカーに貼り紙をされたことがあったが

まさかこの現場でも同じような事が

繰り替えそうとは努々思わなかった

 

まあ

出る杭ぐらいで丁度よい

 

自分らしい

 

水のようにサラサラと

時に流氷のように地平線まで覆いながらも

時蜜れば

跡形もなく

去ってゆく

 

相手も

己も