新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

無限交差

昨日のままだった
明日の街を
今日の僕は
また一人
歩いている

いくつもの
日常を
交差する
無数の僕は
決して僕と交わることがない

印刷室が学校から消え
計算機や電話機が
嘘のように小さくなり
ポケットに入る

こんな時代になってさえ
僕は
僕の居場所を
特定出来ないでいる

いくつもの時計を持っていても
いまだ
時間そのものを
陳列する自販が見つからない
のは

なぜだ

無限に交差し
無限に消失し続ける
無限の僕よ

「応答せよ」
「応答せよ」
「オウトウセヨ!」