昨日のままだった
明日の街を
今日の僕は
また一人
歩いている
いくつもの
日常を
交差する
無数の僕は
決して僕と交わることがない
印刷室が学校から消え
計算機や電話機が
嘘のように小さくなり
ポケットに入る
こんな時代になってさえ
僕は
僕の居場所を
特定出来ないでいる
いくつもの時計を持っていても
いまだ
時間そのものを
陳列する自販が見つからない
のは
なぜだ
無限に交差し
無限に消失し続ける
無限の僕よ
「応答せよ」
「応答せよ」
「オウトウセヨ!」