新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

白いキャンバス

一枚の
白いキャンバス

僕が
白いキャンバスのままで
捨てられるほど
悲しいことは無い

白い輝きも
白い美しさも
白い純粋さも

白いままで
終わるのならば

雑巾になり
この身で汚れを拭き取られ
ボロになって捨てられた方が
よっぽどましだ

僕は
白いままで
終わりたくなんかない

君が笑ってくれるなら
僕は白さを捨て
泥をかぶろう

君が苦しむのなら
僕は白さを捨て
君の闇と一緒にいよう

君に絵を
描かれるために
僕は生まれた

僕の白さは
君の創造のためにある

僕の白さは
君の輝きのためにある

いつでも闇になれる
そんな覚悟の白なんだ

そんな深い闇を抱えた
黒よりも遥かに黒い
白なんだ

さあ
君よ君の筆を取れ

遠慮はいらない

君が一番描きたいものを
描きたいままに
描いてくれ