新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

彩雲

「わくわくすることを
今、ここで見せてくれ」
と、言い続けて歩いた

引っ越してから
初めての神社参拝

歩いている途中
足を捻り危うく
転びそうになる

中学時代のバスケの練習で
急勾配の丘を降りる途中
体勢を崩して右足を捻り
捻挫した

2人のマネージャーに
両脇を支えられながら
部室へ戻り
足を引きずりながら
家へ帰ったあの頃

それ以来時々忘れたころに
同じ足を捻る癖がついた

何年振りかで
それが起きた

それでも言いづづけた
「わくわくすること今見せてくれ」

神社の境内に入り写真を撮るも
2台のカメラの電池が
途中で切れる

神社を出て
尚も言い続けた
「わくわくすることを今見せてくれ」

空を見上げると
大きな彩雲