新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

無限写真

 
写真の中の
写真の中の
写真の中の
写真
 
写真に写っている
ように見えるのは
過去ではない
 
どんなに
古くても
それは
今、自分が観測した結果
 
切り取られた
自分の
カケラ
 
どんな現象も
ただの夢
 
観測した
妄想の断片
 
断片を物語化
している
何か
 
絶対に写真には写らないもの
 
それを
写した瞬間に
異なる何かに変わって
しまう
 
変わることで
始めて認識できる
しかしそれは
変わってしまった
何か
 
言葉にしても
絵にしても
何にしても
 
観測した瞬間に
切り取られる
世界
 
それに反応する
自我
 
それをまた
観測する
何か
 
鏡には
何も写っていないのかもしれない
 
そこに
自分らしきものを
観測している
何か
 
思い通りにならない
だからこその
経験
 
本質じゃない
偏っているからこそ
そこに始めて
生ずる
本質
 
歩き
待ち
そして
歩いて行く
 
今日も