じっと見つめ返す
ばあちゃんの
透明な
瞳
与えられていたのは
私
振り向けば
もう何もない
誰もいない
世界すらない
果てしなき
幻との
対話
果てしなき
幻との
対立
果てしなき
合わせ鏡の
トンネルに次ぐトンネル
螺旋階段に次ぐ螺旋階段
汗だくになって
駆けて抜けてゆく
僕は
僕は
僕は
何億年も握っていた
そのハンマーを
最高に青い所へ
ぶん投げて
粉々に
砕け散った
鏡
あるものを
あるがままに
あるものを
あるがままに
あるものを
あるがままに