新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

破鏡

 
じっと見つめ返す
ばあちゃんの
透明な

 
与えられていたのは

 
振り向けば
もう何もない
 
誰もいない
 
世界すらない
  
果てしなき
幻との
対話
 
果てしなき
幻との
対立
 
果てしなき
合わせ鏡の
トンネルに次ぐトンネル
螺旋階段に次ぐ螺旋階段
 
汗だくになって
駆けて抜けてゆく
 
僕は
 
僕は
 
僕は
 
何億年も握っていた
そのハンマーを
最高に青い所へ
ぶん投げて
 
粉々に
砕け散った

 
あるものを
あるがままに
 
あるものを
あるがままに
 
あるものを
あるがままに