新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

「ありがとう」

 
「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになる」為に
「365日24時間死ぬまで働け」
って言われても…
 
「ありがとう」を
いくらコレクションしようとしても
その巨塔は砂山のように崩れ
一人の死で
帳消しになってしまう
 
自分では無い
他人からの 
「ありがとう」を
期待する
得る
集める
欲しがる
自我
 
他人からの
見返りに
執着する
報酬系回路
 
求めても
得られぬ愛は
コロリと
憎しみへ変わる
 
その人が
その人らしくさえあれば
「ありがとう」なんて
いらない
 
むしろ
魂からの「バカヤロー」という叫びが
正直な愛の表現だったり
自立への宣言だったり
気づきを呼び起こす
起爆剤ともなる
 
「ありがとう」が
ありがとうとは限らない
 
「バカヤロー」が
バカヤローとは限らない
 
その言葉が
記号として機能しているのか
祈りとして機能しているのか
 
同じ言葉でも
その差は
あまりに
遠い