新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

水たまり

aozoraremon2013-11-16

 
報告書の印鑑を取りに
1階へ降りて行き
しばらくして
ズボンの右ポケットに
前から持っていたことに
気づく
それと一緒にリングされていたのは

 
先月、妹に誕生日プレゼントした
財布のデザインが

 
最近書いている詩のテーマが

 
鍵、鍵、鍵
 
私が鍵を求めているのか 
鍵が私を求めているのか
 
私という

 
幻の鍵で開けられるのは
幻の鍵穴だけ
 
鍵穴を開けても
そこに再び現れる
鍵穴
 
劣化の果てに 
鍵穴を失った

 
氷で出来た
鍵と鍵穴
 
溶けてしまえば
二つは一つの
水たまり