新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

無限の彼方なんかじゃない

aozoraremon2013-05-15

 
目は外を見ようとし
耳は外を聞こうとし
鼻は外を嗅ごうとし
舌は外を味わおうとし
口は外を食おうとし
手は外を触ろうとし
足は外を蹴ろうとする
 
比較し
批判し
希望し
絶望する
  
肉の身は
否応なく
外を前提に作られている
 
自我すらも
外なしでは
生きられない
 
その機構をまといながらも
内へと探るは
意思
 
超えても超えても
二元の鳥かごの中で
飼われ続ける
 
空の上の空
海の中の海
 
潜っても潜っても
二元の
底なし穴
 
されど
出口は
意外なところからやってくる
 
意識の焦点を
どこに当てるか
 
無限の彼方なんかじゃない