オイルで満たされた
砂時計
ひっくり返すと
下から上へと舞上る
蛍光イエローの
粒ちゃんたち
サイダーの粟粒よりも小さい
アクリル球体
くびれた部分で
ある群れは勢いを増し天へと駆け上り
ある群れはUターンして下へと落ちてゆく
渦を巻きながら
最後は全部
逆立ちの山となる
100円のおもちゃなのに
良くできている
芸術的な薄さ
日経平均も
竹のように節目を作りながら
上昇トレンドを形成している
円安と先行きの期待
相場なんて
いつかはひっくり返る
砂時計
ザイルを引っ掛けながら
どこまで登れるか
山との挑戦ではなく
己との挑戦以外の
なにものでもない
なぜ
相場に挑む?
そこに
自分があるから