【感想】
子供の頃、三宅裕司のえびぞり巨匠天国（通称エビ天）は、深夜番組で数回見た記憶がある。
素材は身近にあるものが圧倒的にリアリティーを持って使うことが出来る。
特別なものや場所なんかで特別なものを映そうとするよりも
いかに、日常の場面をイメージ場でどう、見立てるか、見せるか、
が問われ、何度見ても、こちらの創作意欲を着火させる
エネルギーを持っている。
徹底的にイメージの中で遊び倒す。
平凡を。
日常を。
星新一さんのショートショートを思い出す。
が、起承転結を無視して、イメージのままに
フローするアンビエントな映像の妙が何とも楽しいし、
創造性を掻き立てる。
そもそも、宇宙に起承転結なんてあるんだろうか。
ビックバンだって、プロセスのひとつかもしれないのだから。
