新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

瘡蓋

aozoraremon2012-02-13

ばあちゃんに引っかかれた傷
10粒の小さな瘡蓋
 
生きてる
活きている
生きていやがる
 
最後まで
糞小便撒き散らしながらも
銀蠅の如く
しぶとく生きている
 
それでいいんだ
それでいくんだ
 
恐れるなよ
生きることの苦しみと絶望を
 
偽るなよ
生きることの喜びと希望を
 
たとえ全てが
生まれては消えてゆく
瘡蓋だとしても
ここに生きているんだ
ここに生きていたんだと
真っ直ぐに
胸張って
歩け
 
今度じゃないんだ
ここなんだ
いつだって