まだ終わっちゃいねえ!
お前の人生
やりたいこと
やりたいことのままにすんなよ!
小学生の時
初めて出来た友達二人とも
エレクトーンを習っていた
自分はそんなものは
女のすることだよと
切って捨てた
その後
彼らは音楽の道へ
僕は福祉の道へ
詩は高校生の頃からずっと書いていた
22才頃
詩に初めて曲をつけてみた
途中で僕は気づいた
僕は音楽が好きだったんだ
絵も詩も大好きだけれど
音楽だって
本当は好きだったんだよ
大好きだったんだよ
小学生の君たちが
健気にも覚えたことを
40過ぎになって
無性に後悔し
無性に追いつきたくなっている
愚か者だ
だって僕は
なんにも弾けないんだ
どれひとつの楽器も満足に
結局ギターだって
終わっちゃった
やりたことがいっぱいある
歳をとればとるほどに
時間を味方に付けて
だらだらと
しかし確実に
何かをものにしたい
だから続けるよ
作曲を
そして始めなきゃ
演奏を
でもいつかきっと
あの頃の二人と
会える気がする
その時
会うに足る
自分であるには