新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

aozoraremon2010-07-21

 
小学生の頃
離れた町から鉄道に乗って
家までわざわざ遊びに来てくれた友を
何度も断っていた
 
残酷
 
数年前、そんな彼にそっくりな人が
バスの前の席に座っていたので
声をかけてみたら、別人だった
 
なぜ
声をかけたのだろう
 
そのうち会えると思っている
だけどもう一生会えない
 
海で遭難したおじさんも
ケーキを作ってくれたおばさんも
教室の友も
 
何もかも一期一会なのに
 
その分、僕は内面に篭れた
その分、僕は作り続けた
その分、僕は一人で
だけど
一人じゃなかったんだ…