小学生の頃
離れた町から鉄道に乗って
家までわざわざ遊びに来てくれた友を
何度も断っていた
残酷
数年前、そんな彼にそっくりな人が
バスの前の席に座っていたので
声をかけてみたら、別人だった
なぜ
声をかけたのだろう
そのうち会えると思っている
だけどもう一生会えない
海で遭難したおじさんも
ケーキを作ってくれたおばさんも
教室の友も
何もかも一期一会なのに
その分、僕は内面に篭れた
その分、僕は作り続けた
その分、僕は一人で
だけど
一人じゃなかったんだ…